節水が環境保護に大した貢献をしない。
と書かれた文献を発見したので、にわかに信じられずに、エントリー。
結論から言うと。
『やはり節水は環境保護に貢献する』と思う。
まず気になった文献
http://www.yasuienv.net/SaveWater.htm
安井 至さんという東京大学名誉教授が2008年7月に 山口県立大学の現代GP関係のイベントで講演した、
テーマは、「環境問題を見る目 - 何を基準に判断するか?」というもの。
ここで次のことがひっかかった。
上水を作るにも、下水処理にも、CO2は出る。だから節水をすべき。
という考え方に対して、
1m3の上水供給と下水処理には、0.9kWh程度の電力を要する。これは、CO2排出量に換算すると、原単位にもよるが、大体0.5kg-CO2程度の排出量。これに相当する灯油は、200mL程度で、1800kcal程度の熱がでる。
で、水を30リットル節約するなら、お湯を2リットル節約したほうが簡単で効率的、のように結ばれている。
で、問題はここである。
1m3の上水供給と下水処理には、0.9kWh程度の電力を要する。
この0.9kWhという数字が、ちょっと小さいようである。
実際は、
http://www.jicwels.or.jp/water_supply/QandA/q_a/q84.html
にあるように、
1.86Mcal/m3(465万世帯の大都市を想定)
これを電気量に直すと、
2.16kWh
という試算がある。(0.9kWhの2倍とちょっと)
これを基準にすると、
1m3(立方メートル)の水道水=1トンの水道水
を使うと、
2.16kWh
の電力を消費し、
これは灯油400mlの消費に相当し、
水 10リットル使うことは、40度Cのお湯 1リットル使う のと同じエネルギーを消費する。(かなり数字は丸めました)
という感じになる。(試算レベルではありますが)
やはり節水も忘れずに。